
ではなぜ少女は家出をするのでしょうか。家にいれば家族を心配させる事もないでしょう。にも関わらず、家出をしてしまう。それはかつての家出のように、親への反抗ではないのです。かつての家出というのは親への反抗という面が非常に強く、親を困らせたい、親に振り向いて欲しい。そんな想いが根底にあるのがかつての家出でした。
しかし、今の家出というのは親への反抗だとかではなく、面白い事、楽しい事が家の外にある。ただそれだけなのです。ですので、家出の要因に親や家族というのはなんら関係の無い事なのです。反抗心ではなく、ただ単に他の楽しそうなものに誘われている、ただそれだけなのです。
ですから、家出というのはかつての家出のように、精神的に様々な問題が複合したものではなく、意外とそれほど大きな理由があるものではないのです。それが証拠に、家出をしている少女達に理由を聞いたところで、帰って来る答えは「なんとなく」というものでしょうね。なぜなら、彼女たちは、家出をしたいのではなく、自分がその時思った行動をする。
それが結果的に家出になってしまった。そういうものですので、親への反抗が主な理由だったかつての家出とはやはりそのニュアンスは異なりますよね。
また、先にも述べましたが、最近では家出の状態にあっても、携帯電話さえあればどこでも、そして誰とでも連絡を取る事が出来るのです。
また、最近ではファーストフード店などで、コンセントの使用も可能ですので、いつでも携帯電話を充電する事が出来るのです。
ですから、家出しているけど学校には行っている。そんな少女達も珍しくないのです。そうした点も、かつての家出とそのニュアンスが異なる点と言えるのではないでしょうか。現代の家出は、「家を出る」のではなく、「家に帰らない」ものであって、出るという意識はほとんどないのです。
結果的に家を出てしまった状態になっているだけ、少女達の感覚はそういったものでしょうね。